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子どもの夜更かしは虫歯になる?
2019.04.24(水)
歯科医療から身体の健康を実現する伊勢原市の近藤歯科医院です。
子どもの頃、
「食後すぐに横になると牛になるよ~。」
「夜に口笛を吹くと蛇がでるよ!」
「夜にお菓子を食べるとむし歯になるよ…。」
などと言われた記憶はありませんか?
もちろん牛になった子どもがいるわけではなく、蛇が出てくることも無く(出てきたこともあるかもしれませんが!)
躾の一環としてこのような表現が使われてきました。
ただ「夜にお菓子を食べるとむし歯になるよ…。」というのは科学的根拠に基づくものです。
これについてはつい先日も(2019年04月04日)北海道大学歯学研究院による研究結果が発表されました。
その概要は、16歳以下の子どもを対象に調査をしたところ、就寝時刻や夕食時刻が遅い子、間食や夕食を決まった時間に食べていない子は虫歯が多いことが分かったというものです。
調査の詳細は以下の通りです。
<被験者>
16歳以下の全身疾患の無い患者230名、
<調査方法>
患者に長期休暇や旅行、学校行事の無い時期に「就寝時刻」「起床時刻」「食事時刻」「間食時刻とその内容」「歯磨きの時刻と所要時間」を8日間記録するように依頼
<調査結果>
11歳~16歳の子どもについては「夕食時刻」のばらつきがある場合のみ虫歯の本数が多かった。
2歳~7歳の子どもについては「夕食時刻」に加えて「就寝時刻」が遅くなる日があり、「間食回数」も不規則であるとむし歯の本数が多かった。
このことからもまだ乳歯が生えている状態の小さな子どもほど、夜型の生活習慣が虫歯リスクを増大させるということが分かります。
これは虫歯を防ぐ働きのある唾液の分泌速度が夜間は低下すること、不規則な生活が生理的なバランスを保ちにくいこと、更に乳歯は永久歯以上に虫歯になりやすいことが関係しています。
※唾液には酸によって溶け出した歯の表面を元に戻す作用・食べかすを洗い流す作用・抗菌作用・口腔内を中性に保とうとする作用・歯の表面を保護する作用があります。
テレビやゲームを楽しんでいるうちについつい夜更かしをしてしまったり、あるいは塾通いが始まって受験勉強で夜食を食べる機会が増えたり、、というお子さんもいらっしゃるかもしれません。
当該調査の背景にも「社会の24時間化が進み、生活リズムの乱れが健康障害の原因となっているため」と記述されています。
このように多用な生活スタイルの選択が可能になっている現代だからこそ、「虫歯は夜つくられる」ということを是非頭の片隅に置いておいてください。
そして就寝前の歯磨きは特にしっかり行うよう意識してみてください。
歯科医院での定期的な検診でクリーニングやフッ素塗布を行うことも虫歯予防には効果的です。
詳細はお気軽にお問い合わせください。
伊勢原市の歯医者 近藤歯科医院
歯科医師 近藤 淳
日本の歯科治療と金属について➀
2019.04.08(月)
歯科医療から身体の健康を実現する伊勢原市の近藤歯科医院です。
4月も中旬に差し掛かり、花粉症の辛い症状が徐々に和らいできた…という方が多いのではないでしょうか。
アレルギーは花粉や食物、薬物、動物等通常あればそれほど問題のない外来異物に対して免疫系が過剰に反応し、身体に様々な症状を引き起こす免疫機能障害です。
このアレルギーは歯科医療とも深い関わりがあります。
それは「金属アレルギー」です。
日本の歯科医療で一般的に使用される「銀歯」は、正確には「金銀パラジウム合金」という名称で、パラジウムが含まれた合金です。
このパラジウムはアレルギー反応を引き起こしやすいため、諸外国では使用されていません。ドイツでは歯科医療でパラジウムを使用することを禁止する勧告が保健省より出されており、スウェーデンでも妊婦と小児には使用が禁止されています。
またアレルギーだけではなく、パラジウム合金が溶け出し、歯肉に入り込んでタトゥーのように黒く変色させる「メタルタトゥー」を引き起こすことがあることも問題となっています。
この金銀パラジウム合金が日本の保険診療で使用されている背景は、戦後の日本の経済力が乏しい時代に、貴金属に替わる安価な代用金属として導入されたというものです。
なお当時の「歯科用金属規格委員会」はできるだけ早い時期に「パラジウム合金」から「金合金」に移行すべきであると報告書内で発表しています。
とはいえこのように健康上好ましい素材ではないものの、全ての方に金属の詰め物により不調が現れる訳ではありません。
当院としてもパラジウム合金を使用した歯科治療を全否定するものではなく、過剰に不安を煽ろうとするものでもありません。
ただし、可能であればパラジウム合金を口腔内に使用することは避けるべきであり、そういった観点から金属の詰め物や被せ物をする治療をしなくても良いように、日頃からご自身の口腔内の状態に関心を持っていただければと思います。
また進行初期の虫歯であれば、保険治療内でも金属ではなく樹脂を使用した治療方法を選択できる場合があります。
虫歯治療で金属を使用する必要の無いよう、まずは自宅での口腔ケアをしっかりと、さらに定期的に歯科医院を受診されることをお勧め致します。
既に口腔内にある金属を「メタルフリー素材」に変更したいという方はまずご来院の上ご相談ください。
お電話にてお問い合わせいただく機会も多いのですが、使用する部位、患者さまが求める審美性等により適した素材も治療代金も異なります。
正確なカウンセリングを受けたいという方、あるいは院長のカウンセリングを受けたいとい方はご来院いただくことをお勧めしております。
その他ご不明点についてはご遠慮無くお問い合わせください。
伊勢原市の歯医者 近藤歯科医院
歯科医師 近藤 淳
矯正個別無料相談会のお知らせ
2019.03.09(土)
「歯科医療から身体の健康を実現する」伊勢原市の近藤歯科医院です。
当院には矯正治療を専門とするDr.安永、Dr.佐藤の両名が所属しております
4個別・無料の矯正相談会を実施しておりますので、歯並びに不安やお悩みのある方はまずはご相談にお越しください。
<矯正治療とは?>
八重歯・でこぼこ・すきっ歯・出っ歯・受け口のような歯並びやかみ合わせを綺麗に揃えてかみ合わせを良くします。
矯正治療を行うことで以下のような効果が期待されます。
・歯列が整うことで笑顔に自信が持てる
・顎の変形や関節への悪影響を改善することができる
・食べ物をよく噛めるようになり、消化吸収を助ける
・歯ブラシをあてやすくなり、虫歯・歯周病のリスクが下がる
・発音、発声がしやすくなる
矯正治療の効果はその審美性が強調されがちですが、同時に全身の健康を一段と増進させようとするものです。
<矯正治療の開始時期>
大人の場合:いつ開始しても治療方法に大きな差異はありません。
子どもの場合:顎の成長に問題が無い場合は、永久歯が生えそろってから矯正治療を行います。一般的に12歳前後から適応となります。
顎の成長に問題が疑われる場合には、その状態に応じて早めに治療を行う必要があります。(8-9歳)
<治療期間>
歯は顎の骨の中をゆっくりと移動しますので治療には時間がかかります。
歯の動き方には個人差がありますが、矯正期間はおおよそ2年前後です。
さらに保定期間(歯を動かした後に周りの骨が固まるまで)が1~2年かかります。
<治療開始までの流れ>
①個別相談:無料。治療内容のおおまかな説明を致します。
②検査・診断:治療を進めていく上でのレントゲンや歯型、口腔内の写真等のデータをとり、それらをもとにどのように治療を進めていくか診断します。 診断結果及び詳しい治療方法等、患者さまご本人と保護者の方にご説明し、合意の上、治療が始まります。
③治療開始:概ね月に1回のペースで通院していただきます。
御希望の方はお電話にてご予約をお願い致します。
WEB予約システムはご利用いただけませんのでご了承ください。
伊勢原市の歯医者 近藤歯科医院
歯科医師 近藤 淳
子どもを虫歯菌から守る!
2019.02.18(月)
「歯科医療から全身の健康を実現する」伊勢原市の近藤歯科医院です。
当院では0才から95才まで、全世代の患者さまに来院いただいております。
子どもが小さな頃からかかりつけの歯科医院を持ち、その雰囲気に慣れることは、歯科医院に対する無用な緊張や不安を持つ事なく通院できる環境づくりという点で大変好ましいことです。
さて、子どもを虫歯にしたくないというのは、保護者共通の願いでしょう。
そもそも生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内には虫歯の原因になる「虫歯菌」は存在しません。
それではいつ頃、何が原因で子どもたちは虫歯菌に感染してしまうのでしょうか。
その主な感染源は、一緒に暮らしているご家族の唾液と言われています。
一例を挙げると、大人が使用したカトラリーで食べさせたりすることで、大人が保有する虫歯菌を赤ちゃんにうつしてしまうことがあるのです。
子どもにできるだけ虫歯菌を感染させないためには…
①保護者自身が日々の歯磨きと歯科医院での定期的なプロケアを行う
家族に虫歯が多いほど子どもに感染しやすいと言われています。
また妊娠中から母親が自身の口腔内の状態を健康に保つことも大変効果的です。
②口移しはなるべく避ける
大人が使ったスプーンでそのまま食べさせることや、所謂「噛み与え」は避けましょう。
③うがいのコップを大人・子どもで分ける
④子どもへの「チュッ」に気を付ける
とはいえ、かわいい我が子とスキンシップをとるのは当然の事ですので、神経質になりすぎることの無い程度に配慮してみてください。
子どもが最初に虫歯になりやすい「要注意時期」は、1歳半~2歳半頃です。
この頃は歯が次々に生える時期で、且つ乳前歯よりも形が複雑な乳臼歯(奥歯)も増えるので、むし歯菌に感染すると虫歯になりやすくなってしまいます。
子どもの歯を守るために、特にこの時期は「できるだけ感染させない」ための工夫をしてみてください。
虫歯予防のためには食後の歯磨きをしっかり習慣づけることも当然のことながら大変重要です。
さらに歯科医院で定期的に口腔内の状態確認とフッ素塗布を行うことも効果的です。
当院に通院中の子どもたちは、キッズスペースでアニメを観たり、パズルをしたり、お昼寝したり…と思い思いにリラックスして過ごしています。
当院は伊勢原市で虫歯の無い子どもたちがたくさん育ち、生涯に渡り良好な口腔内環境を維持できることを目指しています。
お子さまの口腔内環境について疑問や不安のある場合、まずはご来院の上ご相談ください。
院内感染対策①
2019.02.09(土)
「歯科医療から身体の健康を実現する」伊勢原市の近藤歯科医院です。
2月に入ってからもまだ少しインフルンザの影響が残っているようですね。
医療機関では冬の時期に限らず、常に院内感染対策を行っております。
それは患者さまの身を守るためであるのは当然のことながら、医院の大切なスタッフ、そして自分自身を守るためでもあります。
当院が「院内感染対策」として行っていることはいくつかありますが、今回はその中でも空気感染対策にフォーカスした「超音波噴霧器による院内感染対策」についてご紹介致します。
この超音波噴霧器は
①塩と水から作られたアルカリ性の電解水を噴霧することにより、空気中のウィルスを人の細胞に付着しても増殖できないように不活化させます。
(HIV・肝炎ウィルスの不活化も確認されています。)
②電解水の原料は純度の高い電解水生成原料塩と不純物を取り除いた純水で、経時変化が起きにくく安定していることが特長です。
②超音波噴霧器から出る霧の細かさは3~4ミクロン。(一般的な加湿器の霧は9ミクロン)
超微粒子のため広範囲に広がり、カビの原因となる窓ガラスの結露や水滴の心配がありません。
③前述の通り、原料は塩と水の電解水ですので安心して使用できます。
(メーカー提供資料によりますと、原液濃度での皮膚・粘膜・眼・そして経口毒性の安全性試験をパスしています)
当院ではこの電解水を空気中に噴霧させるだけではなく、濃度を高めたスプレータイプのものを診療ユニットの清掃やドアノブ、スイッチパネル、化粧室の清掃等にも使用しております。
なお、医療器具の消毒・滅菌については全く別の方法で滅菌をしております。
簡単にご説明いたしますと…
アルカリ水による予備洗浄で有機物の除去
↓
流水洗浄
↓
薬液を使用した超音波洗浄機による洗浄で有機物を完全に除去
↓
流水洗浄
↓
オートクレーブによる高圧滅菌
…という手順です。
(医療器具の滅菌については別の機会に改めてご紹介致します。)
湿度の低いこの時期、こ家庭でも加湿器をご使用になるだけで、インフルエンザ対策には大変効果的です。
(湿度は50-60%を保つことが望ましいと言われています。)
なお水道水を使用している加湿器の中での菌の繁殖を抑えるため、水道水は「注ぎ足す」のではなく、「毎日入れ替える」ことをお薦め致します。
1月16日付けの当ブログでは「口腔ケアでインフルエンザ予防」をご紹介しておりますので合わせてご参考にしていただけましたら幸いです。
伊勢原市の歯医者 近藤歯科医院
歯科医師 近藤 淳