ブログ|伊勢原市の歯医者【近藤歯科医院】

歯科医師に「気のせい」と言われてしまう歯の違和感の正体とは?

2019.11.11(月)

歯科医療から全身の健康維持を目指す近藤歯科医院です。

 

「歯の痛みがとれない」「噛み合わせが合わない」と感じているのに、複数の歯科医院を受診しても問題が見つからず、歯科医師から「気のせい」と言われてしまう…

という患者さまがいらっしゃいます。

口腔内の違和感というのは不快なものですので、何も対処してもらえないというのは患者さまにとっては本当に辛いものです。

(お味噌汁で舌を火傷したり、口内炎が1つできただけでも嫌なものですよね!)

 

当院でも患者様のお申し出に対して、各種所見では異常が見つからないというケースが稀に存在します。

ただ、このような症例歯科では古くからよく知られていることで、歯科心身症と呼ばれています。

そして歯科心身症は「気のせい」では無い可能性が十分にあるのです。

(心身症と名前がつくと、精神的な原因が疑われそうですが、実際に精神疾患を患っている患者様はごくわずかです。)

この歯科心身症は定義が難しく、未だに学会でも厳密には規定されていませんが、患者数は年々増加傾向にあります。

 

~代表的な歯科心身症の症状は~

・舌がピリピリする

・原因不明の慢性の歯の痛み

・噛み合わせの違和感

・口の中がネバネバ・ベタベタする

・味覚異常・乾燥感が続く

・他人からは大丈夫と言われるが、自分では口臭が気になる

等々があります。

 

統計では、歯科心身症の8割は女性で、いわゆる更年期世代(40代~60代)が主流を占めています。

男性については「口の中がネバネバする・ベタベタする」といった症状を訴える方が多いようです。

また男女共に、腰痛や頭痛の持病がある人に多く見られる症状であることも特徴の1つです。

 

歯科心身症の原因は不明ですが、最近の研究から必ずしも「気のせい」ではなく、脳の中でそのように感じるエラーが生じていると考えられています。

実際にとある研究では口腔異常感を訴える患者さまを対象に脳の血流を調べたところ、側頭葉や前頭葉等広範囲で局所血流量の左右差があったという結果がありました。

 

当院ではこのような不定愁訴を訴えていらっしゃる患者さまに対して、もちろん先ずはあらゆる治療の可能性を検討致しますが、歯科心身症の可能性が高いと判断した場合は、専門施設へご紹介させていただくこともございます。

専門施設では脳のエラーを改善するために主に投薬治療等が行われており、多くの方が症状の改善を実感されています。

 

これまでどこの歯科医院を受診しても「問題無い」「気のせい」と言われて辛い思いをしている…という方は、是非一度専門施設を受診されることをお奨め致します。

伊勢原市の歯医者 近藤歯科医院

歯科医師 近藤 淳