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歯科衛生士目線で伝えたい!インプラントを長持ちさせる口腔ケア
2024.08.09(金)
伊勢原市の近藤歯科医院・歯科衛生士チームの堀田です。
私はこれまでインプラントやホワイトニング、セラミックス治療にも多く携わってまいりました。
インプラントを入れていらっしゃる患者さまの口腔ケアを担当する機会も多く、インプラントをずっと快適にお使いいただける施術とセルフケアのアドバイスに努めています。
何らかの理由で歯が抜けてしまったときの治療方法は主に3つありますが、その部位を天然の歯のように快適に補いたい場合の第一選択肢はやはりインプラントです。
患者さまからは手術の成功可否のみが注目されがちなインプラント治療ですが、実はそれと同じくらい大切なのはその後のメインテナンスです。
今回はインプラントのメインテナンスに携わる機会のある歯科衛生士目線で、皆さまにその重要性をお伝えできればと思います。
[近藤歯科医院のインプラント]
近藤歯科医院では世界トップシェアのインプラントメーカー、「ストローマン」社のインプラントを使用しています。
(↓ストローマン社についてはこちらをご覧ください)
https://straumannpartners.jp/medical/reason/about/
ストローマン社は1954年に創業し、今年でちょうど70周年を迎えました。
世界70カ国、500万人以上の患者さまが治療を受けており、使用されているインプラントはその数1400万本以上です。
ストローマン社のインプラントは特に安全性が高いことが証明されており、インプラント周囲炎が発生しない確率は10年後に97%と大変高い数値を実現しています。
[インプラント周囲炎とは?]
インプラントとその上部構造(歯の部分)は人工物なのでむし歯にはなりませんが、インプラント周囲の歯ぐきは天然歯と同じように歯周病にはなります。
インプラント周囲の粘膜や人工歯に付着した歯垢や歯石の内部に棲む細菌が原因で歯ぐきが炎症を起こした状態を「インプラント周囲炎」と言います。
[インプラント周囲炎の原因]
最も大きな原因はお口の中の汚れがしっかり取り除けていないことです。
お口の中が不衛生な状態になると細菌が増殖し、インプラントの周囲が細菌感染してしまいます。
また喫煙・口呼吸・歯ぎしりもリスクを高めると言われています。
[インプラント周囲炎が進むとどうなる?]
①軽度(インプラント粘膜炎)
インプラント周囲の粘膜のみに炎症が起きている状態です。
歯肉の腫れや赤み、歯ブラシやフロスで出血しやすくなります。
インプラントを支える骨の破壊はまだ起きていません。
②中度(インプラント周囲炎)
炎症がインプラント周囲の粘膜からさらに広がり、インプラントを支える骨にまで広がった状態です。歯肉からの出血はもちろん、膿が出ることもあります。
③重度(インプラント周囲炎)
さらに炎症が進むと歯ぐきからインプラントが見えることがあります。
またインプラントがぐらついてきます。
炎症が止まらなければ、インプラントを支えている骨が破壊されていき最終的にインプラントが抜け落ちてしまします。
また炎症を放置しておくと、原因菌が全身に巡ります。そうなると全身へ悪影響を及ぼすことにつながります。
インプラント周囲の疾患は、天然歯の歯周病と同様に重度に進行しなければ痛みなどの自覚症状が無いのが特徴です。
近藤歯科医院では前述の通り、高品質なインプラントを使用しておりますが、治療後は定期的にメンテナンスにお越しいただくことを患者さまにお約束していただいています。
治療が良い結果となるように、また良い状態が一生涯続くお手伝いができるよう歯科衛生士も日々施術をしています。
一緒にインプラントを守ってまいりましょう!
(↓インプラント周囲炎についてさらに詳細にお知りになりたい方はこちらをご覧ください)
https://straumannpartners.jp/medical/implant/care/
執筆:伊勢原市 近藤歯科医院 歯科衛生士 堀田
監修:伊勢原市 近藤歯科医院 院長 近藤
https://www.kondo-dentalclinic.com/service.html#s06