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歯周病と高血圧

2019.01.04(金)

 「歯科医療から身体の健康を実現する」近藤歯科医院です。

今回は「歯周病があると高血圧患者の血圧コントロールに悪影響を与える」ことに触れた論文をご紹介致します。

(原著論文:Davide Pietropaoli/2018 Oct 22/Hypertention)

 

イタリア・ウクイラ大学の口腔外科医、ピエトロパオリ氏が高血圧患者3600人以上の医療記録と歯科治療の記録を分析したところ、

歯周病がある高血圧患者は、歯周病の無い高血圧患者に比べて収縮期血圧(上の血圧)が2.3〜3.0mmHg高いことが分かりました。

また歯周病があると降圧薬が効きにくく、血圧が目標値まで下がる確率が20%下がることも明らかになりました。

 

口腔衛生が健康全般にとって重要な要素であることはこれまでも度々言及されてきたことですが、ピエトロパオリ氏も「内科医は高血圧患者に歯周病の兆候が見られたら積極的に歯科治療を進める必要がある。適切な口腔ケアは減塩や運動、体重管理等の血圧コントロールと同程度に重要だ」と述べています。

 

高血圧は未治療のまま放置すると動脈がもろくなり、脳内出血や脳梗塞、狭心症や心筋梗塞に至る可能性もあるため、適切な治療を行うことが大変重要です。

高血圧治療を行なっている方で歯肉の赤みや腫れ、歯磨きの際の出血といった歯周病のサインが見られる場合は、歯科医院での「プロケア」を強く推奨致します。

ご不安な症状等がございましたらご遠慮なくお問いあわせください。

 

伊勢原市の歯医者 近藤歯科医院

歯科医師 近藤 淳